「4K 144Hz の設定にして HDR をオンにしたら、突然 144Hz の選択肢が消えた」。LG 27GP950-B を DisplayPort で接続して HDR を有効にした瞬間に、リフレッシュレートが 60Hz か 120Hz しか選べなくなった。原因は DisplayPort 1.4 の帯域不足だった。本記事では 4K 144Hz + HDR が同時に出ない仕組みと、設定または機器で解決する方法を実体験をもとに整理する。

DP 1.4 は 4K 144Hz + HDR を同時に出せない

初心者
初心者
4K 144Hz のモニターなのに HDR をオンにしたら 144Hz が消えた。なんで?
モニ研
モニ研
DP 1.4 の帯域が足りないから。4K 144Hz の非圧縮信号は DP 1.4 の上限ぎりぎりで、HDR の追加データが入る余裕がない。
  • DP 1.4 の帯域上限:約 25.92 Gbps(有効帯域)
  • 4K 144Hz SDR(非圧縮):約 23.8 Gbps → ギリギリ OK
  • 4K 144Hz HDR10(10bit、非圧縮):約 29.7 Gbps → DP 1.4 では足りない
DP 1.4 で 4K 144Hz + HDR を同時に出すには「DSC(Display Stream Compression)」を使う必要がある。非圧縮では帯域が不足する。 解決策は3つ:① DSC を有効にする ② DP 2.1 に変える ③ HDMI 2.1 を使う(PS5・コンソール向け)

3つの解決策と選び方

① DSC(Display Stream Compression)を有効にする

  • DSC は映像を非可逆圧縮して帯域を減らす技術。圧縮率は最大 3:1 で画質劣化はほぼ見分けがつかない
  • モニター側:OSD 設定で「DSC」または「Compressed Transmission」をオン
  • PC 側:NVIDIA コントロールパネル → ディスプレイ → 解像度変更 → 「PC」タブで 4K 144Hz HDR を選択
  • DSC 対応条件:GPU(RTX 20 以降など)・ケーブル・モニターの全てが DSC 対応であること

② DP 2.1 ケーブルとポートに変える

  • DP 2.1 は帯域上限 40〜80 Gbps で 4K 144Hz HDR を非圧縮で通せる
  • GPU 側と モニター側の両方が DP 2.1 ポート搭載である必要がある
  • RTX 50 シリーズは DP 2.1 搭載。RTX 40 以前の多くは DP 1.4 止まり
  • ケーブルも DP 2.1(DP40・DP80)規格のものが必要

③ HDMI 2.1 で接続する(PS5・コンソール向け)

  • HDMI 2.1 は帯域 48 Gbps で 4K 144Hz HDR を通せる
  • PS5 Pro は HDMI 2.1 のみなので対応モニターの HDMI 2.1 ポートに繋ぐ
  • PC でも HDMI 2.1 ポートがあれば同様に解決するが GPU 側の搭載状況を確認

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Q1. 使っている GPU は?

モニター DP版数 HDMI DSC対応 4K144Hz+HDR 価格帯
LG 27GP950-B DP 1.4 HDMI 2.1 DSC or HDMI 2.1 約80,000円
ASUS ROG PG27UCDM DP 2.1 HDMI 2.1 非圧縮で対応 約200,000円

LG UltraGear 27GP950-B|HDMI 2.1 ポートを使えば 4K 144Hz + HDR を非圧縮で出せる

  • DP 1.4 ポートで 4K 144Hz + HDR を出すには DSC 有効化が必要。設定ひとつで解決できる
  • PS5 Pro を含むコンソール向けには HDMI 2.1 ポートが搭載されており非圧縮 4K 120Hz + HDR に対応
  • Nano IPS パネルで HDR の発色も自然。DP 2.1 対応モニターの半額以下で買えるコスパモデル
LG
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ASUS ROG Swift PG27UCDM|DP 2.1 搭載で 4K 240Hz + HDR を非圧縮で同時出力

  • DP 2.1 搭載により DSC なしで 4K 240Hz HDR10 を非圧縮で出力できる
  • OLED パネルで HDR 1000nits 相当の表現力。ゲームの HDR 効果が最も映える
  • RTX 50 シリーズなど DP 2.1 GPU との組み合わせで帯域問題は完全に解消する
ASUS
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よくあるトラブルと対策

① DSC をオンにしても 144Hz + HDR が選べない

  • 症状:OSD で DSC を有効にしたが 144Hz と HDR の同時選択ができない
  • 原因:GPU またはドライバーが DSC に非対応。GTX 10 以前・一部の古いドライバーは DSC 非対応
  • 解決策:NVIDIA/AMD の最新ドライバーに更新する。それでも出ない場合は GPU が非対応

② DP ケーブルを変えたのに改善しない

  • 症状:DP 2.1 ケーブルに変えたが 4K 144Hz + HDR が選べないまま
  • 原因:GPU 側のポートが DP 1.4 のまま。ケーブルを変えても GPU ポートの規格は変わらない
  • 解決策:GPU の DP ポートが 2.1 かどうかをメーカー仕様ページで確認する

③ HDR をオフにすれば問題ないがオンにする意味はある?

  • 症状:HDR をオフにすれば 4K 144Hz で動く。HDR を使うべきか迷っている
  • 原因:HDR の恩恵はパネルの最大輝度に依存する。DisplayHDR 600 以上のモデルでないと効果が薄い
  • 解決策:DisplayHDR 600 未満のモニターなら HDR をオフにして 144Hz を優先する方が実用的

まとめ:4K 144Hz + HDR は「接続規格」を揃えて初めて動く

  • □ DP 1.4 は 4K 144Hz SDR ならOK。HDR を加えると帯域が足りない
  • □ 解決策① DSC:OSD でオンにするだけ。対応モニターと GPU が前提
  • □ 解決策② DP 2.1:GPU・ポート・ケーブルの全てが 2.1 対応が必要
  • □ 解決策③ HDMI 2.1:コンソールや HDMI 2.1 搭載 GPU で有効
  • □ DisplayHDR 400 以下のモニターは HDR より 144Hz 優先の方が体感が良い
  • □ DP ケーブルを変えても GPU ポートの規格は変わらない

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