「Hz数を上げれば上げるほど有利になる」——ゲーミングモニターを調べ始めた頃、自分もそう信じていた。実際に144Hzから240Hz、さらに360Hzのモニターを試してきて気づいたのは、「上げれば必ず体感できる」は半分嘘だということ。GPUが追いつかない、ゲームジャンルが合わない、そもそも人間の目に限界がある——という壁が先に来る。この記事ではHz数を上げて「意味があった」ケースと「なかった」ケースを正直に書く。

144Hz・240Hz・360Hz、実際に使って感じた差

初心者
初心者
360Hzとか出てるじゃないですか。上げれば上げるほど有利になるんじゃないですか?
モニ研
モニ研
理論上はそうだけど、GPUが240fpsを出せなければ240Hzモニターは無意味。まず「自分のGPUが何fps出せるか」を確認することが先。
リフレッシュレート 144Hz 240Hz 360Hz
1フレームの時間約6.9ms約4.2ms約2.8ms
体感差(FPS)基準◎ 明確に感じる△ 慣れると気づかない
体感差(RPG・ADV)基準○ 少し滑らか× ほぼわからない
必要GPU(QHD)RTX3060〜RTX4070〜RTX4080〜
価格帯3〜5万円4〜7万円8万円〜

Hz数を上げても「変わらなかった」3つのこと

① GPUが追いついていなければ数字だけ増える

  • 240Hzモニターを買っても、GPUが150fps止まりなら実質150Hzと変わらない
  • RTX3060でQHD 240Hzは重いゲームでは100fps前後になることが多い
  • 先にGPUを強化してから高Hz数モニターに移行する順番が正しい

② RPG・ADVではほぼ体感できない

  • 144Hzから240Hzに上げてRPGをプレイしたとき、「あれ、変わった?」くらいの差しかなかった
  • RPGや映像コンテンツはフレームレートより解像度・発色の影響が大きい
  • Hz数より解像度をQHDに上げる方が体感差が明確に出る

③ 360Hzの差は240Hzより小さい

  • 144Hz→240Hzの差より240Hz→360Hzの差の方が体感しにくいという逆転現象がある
  • 人間の視覚処理の限界に近づくため、差が出にくくなる
  • 360Hzは一部のプロゲーマー向け。一般プレイヤーには240Hzが費用対効果の天井
初心者
初心者
じゃあ240Hzに上げる意味はあるんですか?
モニ研
モニ研
FPS・格ゲーをやっていて、RTX4070以上を持っているなら「ある」と断言できる。144Hzと並べて比べると明確に滑らかさが違う。ただし「ゲームが上手くなる」かどうかは別の話。

それでも240Hz以上に上げるべき人・おすすめ商品

ジャンルとGPUで「自分に必要なHz数」を2問で診断できる。

必要Hz数チェッカー
2つの質問で本当に必要なHz数がわかる
1
2
ゲームジャンルGPU性能

Q1. メインのゲームジャンルは?

モデル Hz パネル 解像度 価格帯 向いている人
ASUS VG27AQM1A260HzFast IPSQHD約4万円FPS・RTX4070以上
LG 27GP850-B165HzNano IPSQHD約4.5万円FPS・RTX3060帯
BenQ EX2710Q165HzIPSQHD約3.9万円RPG・作業兼用

ASUS VG27AQM1A|FPS+高GPUの組み合わせで260Hzの恩恵が出る

  • Fast IPS + QHD 260Hz + 1ms(GTG)。Input Lagも低くFPSの競技性を最大化できる
  • RTX4070以上でApex・Valorantをプレイするなら240Hz超の恩恵が体感できる
  • FreeSync Premium対応でティアリングも抑制。価格帯4万円台はコスパ最強クラス

LG 27GP850-B|GPUが追いつくまでは165Hzで十分

  • Nano IPS + 165Hz + 1ms。RTX3060〜4060帯のGPUと組み合わせて165fpsを安定させる方が現実的
  • FPSプレイヤーが「次のGPUまでの繋ぎ」として買って後悔しにくいモデル
  • 応答速度1ms(GTG)で残像感も少ない
LG
¥44,800 (2026年5月時点 | Amazon調べ)

BenQ EX2710Q|Hz数より解像度・画質を優先したい人に

  • IPS + QHD 165Hz。RPGや映像コンテンツはHz数より発色と解像度の方が体験差が大きい
  • B.I.+機能で長時間使用でも目が疲れにくい。作業兼用ユーザーの定番
  • 「Hz数を上げるよりQHDに変えた方が正解だった」という人の最有力候補
BenQ
¥61,800 (2026/07/15 08:05時点 | Amazon調べ)

よくあるトラブルと対策

① 「240Hzモニターを買ったのに滑らかさを感じない」

  • 原因:GPUのfps出力が足りていないか、モニター側の設定でHz数が上がっていない
  • 対策:Windowsの「ディスプレイ設定→詳細な表示設定」でリフレッシュレートを手動で240Hzに設定する。設定手順はこちら

② 「高Hzにしたら画面がチラつく」

  • 原因:ケーブルがDisplayPort 1.4未対応か、接続端子がHDMI 2.0以下
  • 対策:QHD 240Hz以上はDisplayPort 1.4ケーブルが必須。画面ティアリング対策も合わせて確認しよう

③ 「VRRをONにしたら逆に遅延が増えた気がする」

  • 原因:一部のモニターでVRRオン時にInput Lagが微増する場合がある
  • 対策:競技FPSではVRRをオフにして固定Hzで動作させる方が遅延が安定することも

まとめ:Hz数選びのチェックリスト

  1. まずGPUが何fps出せるか確認する(Hz数はfpsの上限でしかない)
  2. FPS・格ゲー + RTX4070以上 → 240Hz以上を検討
  3. RTX3060帯 → まず165Hzで十分・GPUを先に強化
  4. RPG・ADV・作業メイン → Hz数より解像度・画質を優先
  5. 360Hzは費用対効果が低い・一般プレイヤーには不要

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