リフレッシュレートの上限はグラボが決める?GPU別の出力Hz早見表と注意点
240Hzのゲーミングモニターを買ったのに、ゲーム内の設定で240fpsが出ない。フレームレートは出ているのにモニターに反映されない。こうした状況の原因の一つに「グラフィックカード(GPU)の出力Hz上限」がある。モニターのスペックだけでなく、GPUとケーブルの世代が実際に表示できるリフレッシュレートを左右する。
GPUが出力できる最大Hzは接続規格(DisplayPort・HDMI)のバンド幅で決まる。モニターが240Hz対応でも、GPUやケーブルが古い規格だとその帯域を超えられない。本記事ではGPU世代別の出力Hz目安と、設定で確認すべきポイントを整理する。
リフレッシュレートの上限はGPU×ケーブル×モニターの3つで決まる
- DisplayPort 1.4:最大帯域32.4Gbps。1440p/165Hzまたは1080p/240Hzを余裕でカバー。DSC圧縮を使えば1440p/240Hzも可能
- DisplayPort 2.0/2.1:最大帯域77.4Gbps〜。4K/240HzやWQHD/360Hzに対応。RTX 40シリーズなど最新GPUが対応
- HDMI 2.0:最大18Gbps。1440p/144Hzまたは1080p/240Hzが上限ライン
- HDMI 2.1:最大48Gbps。4K/120HzやFHD/240Hzに対応。PS5/Xbox Series Xと接続する場合に重要
- ケーブルの規格が古いと帯域が落ちる:DisplayPort 1.2ケーブルで1.4対応GPUに繋いでも1.2の帯域しか出ない
GPU世代別の出力Hz早見表
① RTX 40/RX 7000系(最新世代)
- DisplayPort 2.0/2.1対応機種多数。FHD/360Hz・WQHD/240Hz・4K/144Hzを帯域の余裕をもってカバー
- HDMI 2.1出力搭載。コンソール接続でも4K/120Hzが出せる
- ただしエントリー〜ミドル機(RTX 4060 Ti以下)はDP1.4止まりの機種もあるため購入前に要確認
- 推奨接続:DisplayPort 1.4ケーブル以上。WQHD/240Hz以上を狙うならDP2.1ケーブル
② RTX 30/RX 6000系(前世代)
RTX 30シリーズはDisplayPort 1.4a対応で最大FHD/360HzまたはWQHD/165Hzを安定出力できる。DSC(Display Stream Compression)を使えばWQHD/240Hzも理論上可能だが、モニターとドライバーの組み合わせによっては設定に手間がかかることがある。Windowsのリフレッシュレート設定でHzを選択できない場合はケーブルの世代を確認しよう。HDMI 2.1出力はRTX 3080以上の上位機種のみで、3060・3070はHDMI 2.0止まりが多い。
③ GTX 16・RTX 20/RX 5000系(旧世代)
DisplayPort 1.4に対応しているためFHD/240HzやWQHD/144Hzは問題なく出せる。ただしHDMI 2.0止まりの機種が多く、HDMI経由で1440p/144Hzを狙う場合は帯域がギリギリになる。GTX 10シリーズ以前はDP1.2〜1.4で、FHD/144Hz〜240Hzが現実的な上限ラインになる。VRRを使いたい場合もGPUと接続規格の確認が必要だ。
GPU×Hzの相性を確認できるおすすめモニター
Q1. お使いのGPU世代は?
| モニター | リフレッシュレート | 解像度 | 必要なDP/HDMI | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|
| ASUS TUF Gaming VG27AQM1A | 270Hz | WQHD | DP1.4(DSC) | 約84,243円 |
| LG UltraGear 27GP850-B | 165Hz | WQHD | DP1.4 | 約49,800円 |
| BenQ MOBIUZ EX2710Q | 165Hz | WQHD | DP1.4 | 約61,800円 |
ASUS TUF Gaming VG27AQM1A|WQHD/270HzをDP1.4+DSCで実現、前世代GPUでも接続しやすい
- DisplayPort 1.4 + DSC圧縮でWQHD/270Hzを出力。RTX 30シリーズ以降のGPUなら追加コストなしで接続できる
- HDMI 2.0ポートも搭載しているため旧世代GPUからWQHD/144Hzでの接続も可能
- G-Sync Compatible + FreeSync Premium対応で、フレームレートが変動するゲームでもティアリングを抑えられる
LG UltraGear 27GP850-B|WQHD/165HzをDP1.4で安定出力、RTX 30以降なら余裕の接続
WQHD/165HzはDisplayPort 1.4の帯域に余裕があるため、RTX 30シリーズ以降のGPUで安定して出力できる。旧世代GPUのRTX 2000シリーズでも同じDP1.4対応のため問題ない。HDMI 2.0もあるためPS5・Xbox Series Xとの接続時はVRR対応のHDMI接続として活用できる。
BenQ MOBIUZ EX2710Q|3万円台でWQHD/165HzをDP1.4接続、コスパ最優先の選択肢
WQHD/165HzをDisplayPort 1.4で問題なく出力できる。GTX 10シリーズの旧世代GPUでもDP1.4対応ならこのHzで接続できる。Over Drive設定の細かな調整がしやすいAMA 5段階を搭載しており、接続後の最適化も行いやすい。
よくあるトラブルと対策
① 240Hzを買ったのにWindowsで144Hzまでしか選べない
- 症状:ディスプレイ設定のリフレッシュレート一覧に144Hzまでしか表示されない
- 原因①:接続ケーブルが古い(DisplayPort 1.2やHDMI 1.4など)場合、帯域不足で240Hzが選択不可になる
- 原因②:HDMIで接続している場合、HDMI 2.0では1440p/144Hzが上限ラインになることが多い
- 解決策:DisplayPort 1.4以上のケーブルに交換し、GPU側のDP端子に直結する。Windowsのリフレッシュレート設定手順も合わせて確認しよう
② DP1.4ケーブルに変えたが240Hzが選べるようになったりならなかったりする
症状:DP1.4ケーブルに換えたが、PCを再起動するたびにHzがリセットされることがある。原因:DSC(Display Stream Compression)が有効になっていない場合、WQHD/240Hzは帯域ギリギリのため不安定になることがある。また、GPUドライバーとモニターファームウェアの組み合わせによって動作が変わる場合がある。解決策:NVIDIAコントロールパネルまたはRadeon Softwareで解像度・リフレッシュレートのカスタム設定を手動で登録する。モニター側のファームウェアが最新かも確認する。
③ グラボを新しくしたら今まで使えていたHzが出なくなった
症状:GPUを新しいシリーズに換えたら、以前設定できていたリフレッシュレートが選択できなくなった。原因:新しいGPUのドライバーが古いモニターとの相性で一部の解像度・Hz設定をデフォルト非対応扱いにすることがある。解決策:Windowsの「ディスプレイの詳細設定」→「ディスプレイアダプターのプロパティ」→「すべてのモードを一覧表示する」でHz選択肢を増やす。それでも出ない場合はカスタム解像度を手動登録する。
まとめ:目標のHzに必要な接続規格を先に確認する
- □ GPU・ケーブル・モニターの3点がすべて同じ規格以上に対応していることを確認する
- □ WQHD/165Hz以下ならDisplayPort 1.4で余裕。WQHD/240Hz以上はDSCまたはDP2.0/2.1が必要
- □ HDMI接続はHDMI 2.0で1440p/144Hz、HDMI 2.1で4K/120Hzが現実的な上限
- □ GPU交換後は必ずWindowsの設定でHz選択肢を確認する
- □ Hz設定できない場合はケーブルの世代確認とカスタム解像度登録を試す

